スタートライン(続編)
検定試験まで気付けばあと10日となりました。
教室では連日、受講生の方が勉強しに来られており、教室の雰囲気もピーンと張り詰めております(試験前なので、当然といえば当然ですが)。
さて、前回、結果というゴールのためではなく、スタートラインに立つために準備をすることが大切です」と述べました。
僕がこう思ったのは、昨年引退した高橋尚子選手の発言からでした。
彼女は以前、こんなことを言っています。
「何気なく過ぎてしまう日もあります。でも、与えられた時間は平等に24時間。ならば、その時間を悔いなく精一杯過ごしたいと思うんです。学校でも、職場でも、練習でも同じ。あぁ、今日1日充実していたな、一生懸命やれて良かったなと心から思える日を1日でも多く過ごせれば、良い人生になるのではないかと。それを現実にしてくれるのが、私の場合、走ることでした。全力投球できるから。今日精一杯やった、この合宿は全力でやれた、そういう気持ちを味わうために、私は走ってきたのだと思います。」
この言葉はとても僕の心に響きました。
昨年、高橋尚子選手が引退を発表したとき、「なぜ、この時期に?」と思った方もいたのではないでしょうか。
世間ではオリンピックに出ること、そして金メダルを取ることが彼女の目標だと考えていたかもしれません。そう考えていた人たちにとっては、「なぜこの時期に引退?」と思ったかもしれません。
それは、高橋選手は決してゴール(結果)を求めて走っていたのではなく、来るべき日のスタートラインのためにだけに、毎日、毎日、練習してきたからだと思います。そのスタートラインに立ったときに後悔しないために。
だから、彼女は引退会見で、「プロ高橋尚子として堂々とスタート地点に立てる走りができなくなった」と述べたのだと思います。
ゴールするためではなく、スタートラインがあるから人は走り続けることができます。そして、スタートラインは自分自身でいつでも引くことができます。
皆さんのスタートラインはどこですか?
そこに立つときに、いい笑顔で立てることを願っております。


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