今日から、2級の答案演習と3級コースが始まり、試験までの2ヶ月間、土日がない日が続きます。
特に、答案演習が始まると、試験もだんだん近づいてきたなと実感します。
さて、今日はちょっと昔話を。
数年前、三原の学校で教えていた頃、3年生の進路を担当していたときの話しです。
そのとき、進学の仕事以外にも、就職も担当していました。
フリーターでもいいって言っていた少しコギャル風(めちゃめちゃ、化粧が濃いです)の生徒が、ある日、進路指導室に来て、
「先生、私、就職する。」と言って来たので、就職先を探すことになり、その結果、広島空港に近くにあるエアポートホテルを受験することに。
それからというもの、毎日のように面接を練習したものです。
そして、試験前、進路指導室の隣にある進路資料室で、その生徒と話していたとき、一度下見に行くように言ったところ、
「先生、連れてってや、いいじゃん!!」
「ダメ!自分できちんと行って来い!」
「いいじゃん、先生!ホテル連れてってや。ホテル連れてってや」(しかも、大きい声で)
そのとき、進路資料室に、他に男子生徒が2,3人がいたので、
「おい!!こいつ、何ということを!その言い方をしたら誤解を招くだろうが。俺をクビにするつもりか!!」と一瞬、思いつつ、
「おまえなー、エアポートホテルは、自分が受ける就職先だろ!自分できちんと下見に行って来い!!」
と大きい声で言うと、その2,3人の男子生徒も、「なんだ、そういうことか」みたいな感じで納得していました。
本当に、もう焦りましたよ。
そして、受けた結果、競争倍率も激しかったのですが、何とか内定をもらえることになり、よかったと思っていたら、その直後に喫煙がみつかって、停学になることに。
当然、他の先生たちと話し合いをして、とりあえず内定取り消しはなしということになり、就職担当としても、ホッとひと安心でした(まぁ、絶対内定取り消しなんかには、させないですがね)。
その生徒は、そんな感じで、手を焼いた生徒の1人でした(授業も受け持っていたのですが、言うこともあんまり聞かず、よく怒ったものです)。
それから、その生徒も無事、卒業を迎えることになり、卒業式のあと校庭にいると、
その生徒がパッーと走ってきて、
「あっ!先生!」「先生、この1年間、いっぱい先生に迷惑を掛けたけど、ありがとね。先生のおかげじゃけえ、就職できたし。本当に、本当にありがとね、ありがとね」
1年分の想いがこもっていたそのありがと。本当にうれしかったです。今まで言われたありがとうのなかでも印象に残る「ありがとう」です。
その生徒に対して、いっぱい怒ったし、腹が立つことも何度もあった。でも、そのありがとうという一言で救われました。自分がやってきたことが間違ってなかったんだなと。
卒業式の日に、他の進路の先生から、こう言われました。
「あいつをよく面倒を見たよねぇ。加藤先生じゃけえ、あいつも就職ちゃんとしたんだと思うよ。わしだったら、たぶん見放していると思うよ。あんなに文句も言って、言うことも全然聞かんし」
確かにその通りです。でも、卒業式の日に言ったありがとうの感謝の言葉。それも本当の彼女の姿なんだと思います。
人は誰でもいい面もあれば、悪い面もあります。悪い面ばかりではなく、いい面も見ていくことも大切であると教えられた出来事でした。
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